bloombergより
米国株全てを網羅したバンガード・トータルストックマーケットETF【VTI】とバンガードヘルスケアセクターETF【VHT】の直近一年のチャート比較です。
VTIとの比較ですが、VTIとVOO(S&P500)はほぼ同じパフォーマンスです。
赤がVHT、オレンジがVTIです。
価格の上がり方でVHTがVTIに勝利、そして10月の下落相場ではVTI、VHTが同じくらい、ややVHTの方が小さい下落幅です。
ヘルスケアセクターはリーマンショック時の下落幅でもS&P500を下回りディフェンシブ性が目立ちました。
市場平均を超えるリターンを出す銘柄は下落時は大きく値を下げるリスクの高いものというイメージがありますが、VHTはリターンも高く、ディフェンシブ性も備えているETFだと言えます。
ちなみにここ5年のリターンでもVHTがリターンで市場平均を上回っています。
VHTは個別株で投資するなら誰もが必ずポートフェリオに入れる優良銘柄JNJジョンソンエンドジョンソンを組み入れ1位におくETFです。
ヘルスケアやバイオは新薬開発に莫大な費用がかかり、かつ失敗リスクが高いビジネスです。
リスクに備えてETFで保持するか、優良大型株のみに投資するかは意見が別れるところですが、私はETFで持つのが良いという考えです。
米国ETF投資するならまずはVTI(もしくはS&P500のIVVかVOO)を中心に添えるのがスタンダードですが、サテライト的に持つべき次のETFはVHTです。
この10年でリターンの高いセクターはハイテクセクターですが、ヘルスケアセクターはリターンとディフェンシブ性でのバランスをとったETFだと言えます。
ちなみにディフェンシブの王道である生活必需品セクターVDCとの比較を載せておきます。
bloombergより
青がVDCです。ここ1年ではいうほどディフェンシブではありません。
ディフェンシブに重点をおくとリターンが低くなります。高配当な銘柄が多いので配当金を入れるとリターンは市場平均を上回るという実績こそあります。
しかし、個別株ではそうかもしれませんが、ETFでは難しいでしょう。
30年以上長期で投資するなら市場平均に投資し、価格上場によるリターンを狙っていけば良いというのが私の考えです。
年齢と共にVYMのような高配当ETFやBNDのようなディフェンシブETFの比重を増やしていく方針です。
ヘルスケアやバイオは今後の高齢化によってさらなるイノベーションが期待できる分野です。今までのリターンが示す通り今後も高いリターンを出していくのではないでしょうか。
鉄の意思でVTI一本でいくのもありですが、サテライト的にこういうETFを持つのも面白いです。